金曜日, 5月 28, 2010

こどもがうらやましい

まよなかのトイレ(まるやまあやこ 作)
(福音館書店・こどものとも)
を買ってきました。

絵本のページを開いて、トイレまでの暗い廊下を見た瞬間、
トイレへ行くのが怖かった頃の私 になってしまっていましたよ。

最後のページまで、絵本の世界から気持ちが出ることがなかった。
すっかり心をもっていかれました。
行って帰って来る・・・シビレる構成です。
私は絵本の、「行って帰って来る」が好きです。

読後は、主人公の「ひろこ」と一緒に、ちょっとだけ成長できた気分。
そして平和な安堵感。
裏表紙で笑ってしまった。うさぎ、良い顔してるねー
物語中のうさぎとやぎの関係性も好き。

あー、この絵本を子供のときに読んでいたら、どんなに心強かっただろう。

これをタイムリーに読めるこどもがうらやましい。
今の私は絵本の世界からとっとと帰ってきてしまい、
「廊下の暗がり」より「生きてる人間の方が怖い」
なーんて思ってしまう生き物になってしまっているんだから。